有料老人ホームで働くなら身につけておきたいスキルと資格

有料老人ホームのお仕事《看護メイト》

徹底解説!有料老人ホームで働く看護師の役割とは

求められるスキルや資格

求められるスキルや資格

勤務時間が安定している職場で働きたいと考えている看護師から人気がある有料老人ホームは病院ほど医療行為が多くありません。入居者の健康管理が主な仕事ですが、介護施設だからこそ求められているスキルもあります。

どんなスキルが必要なのか

介護施設では病院ほど高度な医療技術は必要としません。入居者の健康管理が中心なのでバイタルの確認や服薬管理などが主な仕事です。基本的な看護技術と経験があれば十分に対応できるでしょう。それよりも、高齢者に対する理解や対応の仕方などが重視されるため、コミュニケーション能力などが求められます。
年を重ねると記憶力や理解力、判断力がどうしても鈍くなってきます。思い込みやこだわりが強くなったり、感情が爆発してひどい言葉を口にしたりすることもあります。しかし、仕事として対応している以上、ひどい言葉を言われたからといって神経をすり減らしていては長く続けることはできません。心をコントロールするスキルも必要です。

老年看護の知識と協調性も必要

有料老人ホームは治療ではなく高齢者の日常生活を支える場です。年を重ねると記憶力や判断力もそうですが、筋力や内臓機能、嚥下機能なども低下します。高齢者特有の身体的特徴を理解していなければどのような点に注意すればいいのかわからなくなります。ADLの低下をよく観察し、それに合わせた看護を行うためにも老年看護の知識は身につけておいたほうがいいでしょう。
また、有料老人ホームでは介護士をはじめ看護師や生活相談員などさまざまな職種の人たちが働いています。高齢者が快適な生活を送れるようにそれぞれの専門性を活かして協力していかなければなりません。業務を円滑に進めるためにもコミュニケーション能力はもちろん、協調性も必要です。

あると役に立つ資格

看護師資格だけでも十分ですが、介護に関する資格があれば高齢者に対して深い理解があることの証明にもなりますし、転職活動もスムーズに進めることができます。介護に関する資格はいくつかありますが、特におすすめの資格を以下に記載していますので参考にしてください。

「介護支援専門員(ケアマネジャー)」

ケアマネジャーは介護が必要な人が適切な介護を受けられるようにケアプランを作成するのが主な仕事です。看護師がこの資格を持っていれば看護と介護を通じたケアプランを作成・調整できるため住宅型有料老人ホームなどで特に重宝されます。

「認知症ケア専門士」

有料老人ホームでは認知症の人も受け入れていますが、正しいケアを実践するためには知識とスキルを身につけなければなりません。認知症ケア専門士は資格を取得する過程で認知症に関する知識とケアスキルを学べます。「介護の資格を取得したい」と考えているのであればこの資格がおすすめです。

「特定看護師」

特定看護師とは特定行為ごとに研修を修了し、高度な知識やスキル、判断力があると認められた人に与えられる資格です。特定看護師になれば医師が作成した指示書に沿って自分の判断で診療補助ができるため、有料老人ホームをはじめ多くの介護施設で重宝されます。将来的なキャリアアップにもつながるのでぜひ取得しておきたい資格のひとつです。